レッドブル・ホンダのアルボン、初の表彰台

レッドブル·ホンダで2年目のF1シーズンに挑戦しているタイ国籍ドライバーのアレクサンダー·アルボン。完走12台という大荒れのレースで、F1出走30戦目にして初の表彰台を獲得した。

今日はここに立つことができて、とてもハッピーだよ。タフなレースだったけど、チーム一丸となって必死にやってきたから喜びもひとしおだね。やっと一息つけるよ。」

アルボンはチームメートのマックス·フェルスタッペンとのパフォーマンス差が比較されて批判される日々に耐えてきた。

今季のレッドブル·RB16はマシン挙動が不安定で突発的にグリップを失う問題を抱えており、マックス·フェルスタッペンはうまくコントロールしているのにアルボンはそれが思うようにいかず、フラストレーションを抱えていた。いつものように攻めた走りができなかったのだ。

一時はアルファタウリ·ホンダF1のピエール·ガスリーとアレクサンダー·アルボンを交代させるべきとの声が挙がったほど。今季、ピエール·ガスリーは前戦F1イタリアGPで衝撃的なF1初優勝を果たすなど素晴らしいパフォーマンスを示していたからだ。

しかしレッドブルとそのジュニアチームであるアルファタウリのドライバープログラム責任者であるヘルムート·マルコはこうアルボンを擁護していた。「アルボンに対する批判は僕は認めないね。ほかのチームメートたちだってマックスに対してすごく苦戦しているんだから。」

スタッフからの信頼が厚いアルボン

今回の2020年第9戦トスカーナGPでの3位はライバルのマックス·フェルスタッペンがリタイアしたために空いた座とも言える。予選でもフェルスタッペンと比べて0.45秒の差があり、完璧に状況に打ち勝っていたとは言い難いからだ。

しかし大荒れのレース展開となった今回、アルボンはいくつかの素晴らしいオーバーテイクもみせている。その最たるものがレース終盤に3位表彰台を手に入れるために見せた強敵ダニエル·リカルドへのアウトサイドからの大胆なオーバーテイクだ。

ホーナー代表はこの表彰台獲得がアルボンにとってひとつの転機になるだろうと考えている。「彼はマシンに対して非常に優れた感度を持っている。実際、彼はそれによってエンジニアの尊敬を勝ち取っているんだ。それが今はっきりと現れ始めていると思うし、成長が感じられるよ。」

なお、アルボンはこうも発言している。「チームは僕が加入した日からずっと支えてくれたから、彼らにお返しをすることができてとてもうれしい。」

F1は決して個人プレイでは成り立たない。ホーナー代表の予想通り、アルボンは今後さらに大きく飛躍する逸材であると言って良いだろう。