ポルトの中島、4カ月ぶりにチーム練習へ

2019-2020シーズン末からチームに合流できずにいたFCポルトのMF中島翔哉がチーム練習に復帰した。ポルトガルのメディアが8月31日、「パンデミックによりシーズンが中断した後にチームから離れていた日本代表MF中島が、セルジオ・コンセイソン監督の指揮下の練習へと戻った」と報じている。

もともと中島は2019年7月にFCポルトへ加入。背番号10番を託されるなど高い期待をうかがわせる移籍であった。チームで2番目に高額の新規加入選手として、中島の未来は前途洋洋かのように見えた。

しかし世界中でコロナ禍が深刻化すると、中島はチーム練習を中断。家庭の事情や人間関係が複雑に絡み、新シーズンに向けてチームが始動しても中島は合流せず。実際、6月3日のシーズン再開から8月1日の閉幕まで中島は試合はおろかチーム練習にすら参加させてもらえていない。優勝を祝うセレモニーやイベントもすべて欠席しているのだ。

一時はJリーグ復帰の噂も浮上。ポルトでのプレーを再開させるのか、移籍なのかという問題が大きく取り沙汰されるようになった。

求められるのはチームの一員としての自覚

沈黙を貫いていたポルトのセルジオ・コンセイソン監督はこう語る。

「我々に素晴らしいグループがあるからこそ、彼がここにいられる。彼のチームメイトはナカジマが復帰するために本当に努力していた」

また監督は「中島のテクニックは素晴らしい。しかしサッカーは技術だけではない。チームが勝つために最も重要なのは選手たちの相互協力だ。もし彼がそれを再び乱すことがあれば、チームに留まることはできない。」さらに、「中島がペペやムベンバと同じような仕事をする必要はない。彼がチーム内で仕事をして、技術的なクオリティを提供してくれればそれが良い結果を出すだろう。」

中島にとっては、引き続きポルトでプレーすることが現時点における最良の選択肢であろう。ポルトは欧州の中ではトップ・オブ・トップというわけではないが、コンスタントにポルトガル国内でもUEFAチャンピオンズリーグ(CL)でも結果を残しているし、何より知名度が高いからだ。

ポルトガルリーグの新シーズンは9月19日に開幕予定。中島が今後ポルトで輝けるかどうかは、2022年のワールドカップを目指す日本代表にとっても非常に大きな意味を持っている。現在26歳の中島。サッカー界を牽引する選手としてこれからの活躍に大いに期待したい。